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AI契約レビュー3社に見る3つの違い

3台のノートパソコンにそれぞれ異なる契約審査AIツールの画面を表示し、法務担当者が並べて見比べているオフィスの様子

なぜこの3社を横並びにするのか

AI契約レビューサービスの比較表は【比較表】AI契約レビュー8サービス比較で8社まとめて整理していますが、8社を一度に見ると情報量が多く、かえって「結局どう違うのか」が伝わりにくくなります。この記事では、成り立ちが異なる3社――企業向け法務プラットフォームとして早くから複数機能を統合してきた「LegalOn Cloud」、契約審査に特化したクラウドサービスとして実績を積んできた「LeCHECK」、そして独自の審査基準を反映できる点で評価され上場企業となった「GVA assist(現OLGA)」――をあえて3社に絞り、公式サイトで確認できた事実だけを横並びにしてみます。目的は順位付けではなく、比較の視点そのものを持ち帰っていただくことです。どのサービスにも一長一短があり、自社の契約業務の性質によって向き不向きが変わる点にご留意ください。

比較表:LegalOn Cloud / LeCHECK / GVA assist(OLGA)

まずは3社の基本情報を、運営会社・サービス形態・料金体系の種類・無料プラン/トライアルの有無・公表されている実績という五つの事実項目で並べます。数値はすべて各社公式サイトで確認できたものに限り、確認できなかった項目は「公式サイト参照」としています。

AI契約レビュー3社の比較(2026年9月時点)
サービス名運営会社サービス形態料金体系の種類無料プラン・トライアル公表されている実績
LegalOn Cloud株式会社LegalOn TechnologiesAI法務プラットフォーム(契約審査・管理・作成・電子署名・法令調査を同一基盤で提供)プラン制(複数プラン、詳細は要問い合わせ)無料デモありグローバル9,000社超が導入(2026年7月時点、公式サイト記載)
LeCHECK株式会社リセAI契約書レビュー支援クラウド(100種類以上の契約書類型に対応、日英両対応)サブスクリプション(複数プラン、年間契約+初期費用)無料トライアルあり累計導入企業5,000社超(2026年1月時点)
GVA assist(現OLGA)GVA TECH株式会社法務オートメーション(AI契約レビュー・案件管理、独自の審査基準を反映できる点が特徴)初期費用+月額の見積もり制(複数年契約割引・少人数法務割引等の割引プランありと公式サイトに記載)公式サイトに無料プランの明記なし顧客継続率99%以上、2024年12月に東証グロース市場へ上場(証券コード298A0)

2026年9月時点、各社公式サイト・公開資料に基づく。最新情報は各社サイトで確認してください。

違いその1:運営会社の「見え方」が異なる

1つ目の違いは、運営会社の情報開示の度合いです。GVA TECH株式会社は2024年12月に東京証券取引所グロース市場へ上場しており(証券コード298A0)、上場企業として有価証券報告書などの開示情報を確認できる立場にあります。一方、LegalOn Technologies社とリセ社(LeCHECKの運営会社)については、公式サイト上で財務情報や上場区分を確認することはできず、本記事では「公式サイト参照」に留めています。上場していること自体がサービスの品質を保証するものではありませんが、導入にあたって取引先や社内の稟議で「運営会社の信用情報をどこまで開示できるか」を確認したい企業にとっては、参照できる情報源の種類が変わってくる点として意識しておく価値があります。

また、GVA assistは2024年11月1日に「OLGA(オルガ)」へ名称統合されており、現在の公式サイトはOLGAの名称で運営されています。社名やサービス名で検索する際は、この経緯を知らないと「同じサービスなのか別サービスなのか」で混乱しやすい点も、他の2社とは異なる特徴です。

違いその2:料金体系の「見せ方」が異なる

2つ目の違いは、料金体系をどこまで公式サイトで開示しているかです。LeCHECKは、ライトプラン・ベーシックプラン・プロフェッショナルプランといった複数段階のサブスクリプション形式を採用しており、年間契約に加えて別途初期費用が必要な構成であることが公式サイトで確認できます。段階制であることが分かるだけでも、社内で概算予算を検討する材料にはなります。

これに対してLegalOn Cloudは複数プランの存在は示されているものの、具体的な金額は公式サイトに記載がなく、無料デモの申し込みを通じて個別に確認する設計です。GVA assist(OLGA)も具体的な金額は公式サイトに掲載していませんが、初期費用の内訳(環境構築支援・会社展開支援・データ移行サポート等)と月額費用の内訳(基本料金・法務アカウント費用・事業部アカウント費用・オプション)を項目単位で公開しており、複数年契約割引や少人数法務割引といった割引プランの存在も明示しています。金額そのものは見積もり依頼が前提ですが、費用の構造を事前に把握できるという点で、社内の概算検討には役立つ情報開示といえます。契約件数や機能追加によって実際の費用が変動する前提である点は各社共通です。料金の透明性という軸だけを見ても、3社の情報開示のスタンスには差があることが分かります。

違いその3:カバーする業務範囲の広さが異なる

3つ目の違いは、契約業務のどこまでをカバーする設計かという点です。LegalOn Cloudは、契約審査だけでなく案件管理・契約書作成・電子署名・法令調査までを同一基盤上に構築できる設計で、法務部門の業務全体を一つのプラットフォームでカバーする方向性を持っています。一方、LeCHECKは契約書レビューという機能に的を絞り、100種類以上の契約書類型と日英両対応という「審査の幅」を深める方向で特徴を打ち出しています。GVA assist(OLGA)は、自社独自の審査基準(プレイブック)をAIに反映できる点に強みを置いており、汎用的なチェックというより「自社ルールに合わせたカスタマイズ」を軸にした設計です。

この違いは、法務AIが担う四つの領域(レビュー・作成・管理・調査)のどこまでを自社が必要としているかによって、向き不向きが変わってくることを意味します。契約審査そのものの精度や運用のしやすさを優先するのか、契約業務全体の基盤づくりを優先するのかによって、比較の重み付けは変わってきます。各社のより詳しい沿革や特徴はプレイヤー別プロフィールで、法務省ガイドラインとの関係については法務省ガイドラインと弁護士法72条の整理で解説しています。自社の契約業務のどこにボトルネックがあるかを棚卸ししたうえで、3社の違いを判断材料の一つとして活用していただければ幸いです。

最後に、本記事の比較表は2026年9月28日時点で各社公式サイトから確認できた事実にもとづいており、料金体系や公表実績は各社の更新によって変わる可能性があります。3社に限らず、候補を絞り込んだ段階では、無料デモやトライアルで自社の契約書ひな形を実際に読み込ませ、指摘の粒度や操作感を確かめてから判断することが、比較表だけでは見えない差を把握する近道です。

本サイトは法務AI・法務DXに関する一般的な情報提供であり、個別の事案に対する法的助言ではありません。AIツールの出力は必ず専門家が確認してください。各社の料金・仕様は変更されることがあります。